こころのいろ

日々の出来事を綴っていきます。

ミッドナイトスワン

 

冷奴 一人で食べる 夜しみる

 

ネットフィリックスにて草なぎ剛主演の映画「ミッドナイトスワン」を観ました。
女性の心を持つトランスジェンダー男性と母親に虐待を受けて育った娘、
互いに孤独を抱えた二人がいつしか強い絆で繋がれていくストーリー、純粋であるがゆえの切なさや儚さが強く伝わり最初から最後まで泣ける映画でした。

そして、トランスジェンダーの実情が実に生々しく描かれていました。

 

この映画を観て「今どうしているのかな?」と思う人がいます。
その人の名前は、〇次郎さんと言われていました。
しかし、〇次郎さんはもはや都市伝説のようなもので本名なのか呼び名なのかわからないのです。
〇次郎さんの存在を知ったのは勤めている会社へ入社した頃、ミニスカートに網タイツ、パンプスを履いたボブスタイルの髪型にサングラスの男性が商業施設に出現するというものでした。


話を聞いてからしばらく〇次郎さんには出逢いませんでしたが、ある日突然、目の前に現れた時は衝撃でした。
周りの人は、遠巻きに珍しいものを見ているような視線を送っており、私もきっと同じような視線だったのだろうと思います。
この日を境にわたしは、〇次郎さんによく出逢うようになりました。
〇二郎さんを見る周りの目はいつも好奇のものが多かったように思います。

 

最近になってようやく性同一性障害の方の平等に向けた知識や活動が活発となり、日本でもそのような方を取り巻く社会制度を議論をするようになりました。
それでも、まだまだ少数派の方には厳しいのが現状の日本です。
わたしも頭の中では理解しようとしても、実際に出逢った時には自分がどんな反応をするのか想像できないのです。

 

そんな事を考えていて、ふと今〇二郎さんはどうしているのかな?と思い出したのです。なぜなら、コロナ禍の頃から〇二郎さんを見掛けなくなったのです。

 

引っ越しをされてしまったのかな?
身体の具合でも悪いのかしら?
どうか、お元気でいてほしい。
〇二郎さんは、自分の気持ちと向き合う事の出来る心の強い方です。
いつかまだどこかで、〇二郎さんをお見掛けする頃には、今よりもっと生きやすい環境になっていればと思います。

そんな時、気軽に「こんにちは」と声が掛けるぐらいのわたしに成長していたいです。

みんな同じ人間だよね。

 

今日のこころのいろ

おひさまいろ (明るい未来を信じて)

 

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